いつも測るレンジでは埋もれて見えないノイズを見てみようと、-120dBまで拡大してみると、思わぬ信号が見つかりました。
1kHzの周りでだけで現われる大きな歪み。
測定はBH-888VS「八角堂」。ユニットはFE-88ES。
高調波の現れ方の感じからしてアンプの歪みではないと思います。
FE系フルレンジユニットがきついとか言われるのは、その周波数特性によるものではなく、1kHz周辺で猛烈に現れる高調波(歪)のせいではないかと思い始めています。
(「いまさら何を」と言わずに見てください。)
↑900Hz付近では特に大きな歪みはないようですが、
↑1kHzの周りでは、かなり目立つ歪みが現われます。
↑しかし、これも1.6kHzくらいになると急激に小さくなり、消えます。
↑参考にフェイさんの防磁長男F31で測定したもの。
1kHzでの歪みもほとんど見られませんので、測定系の問題ではないように思えます。
↑ついでに108ES機の1kHz(青)と1.6kHz(黒)。
1kHzでの高調波は88ESよりはるかに小さく、1.6kHzでも消えたりしません。
この後、周波数が上がるにつれて、高調波は増加します。