自宅のメインマシンには専らLinuxを走らせている。 色々浮気もしたが、現在はDebianに落ち着いた。 もちろん、unstable追っかけのミーハーであったりする。
シングルユーザーモードで起動する方法は
kernel /vmlinuz root=/dev/hdXX single
もっと大胆に、
kernel /vmlinuz root=/dev/hdXX init=/bin/sh
現在のマシンは、ここに記述してある。
(2003.12.27)
インストールや各種の設定など、ごくごく共通的な話題は他のサイトにたくさん書かれているだろうから、 ここでは他の人とは違ってるかもしれない部分について書いておく。
(2003.12.28)
マシンのFDDにはフロッピーディスクを入れっぱなしにしてあり、 そこにはGRUBが仕込んである。 BIOSはハードディスクよりリムーバブルメディア(CD-ROMやフロッピーなど)を優先するような設定になっているので、 電源を入れるとギーコギーコと鳴ってGRUBが起動し、 デフォルトでLinuxのブートへと移る。
なぜ、ハードディスクのMBRやブートセクタにLILOあるいはGRUBを仕込まないのかと聞かれれば、「小心者だから」というのがその答え。 フロッピーを抜いて電源を入れれば、 これまで通りプリインストールされたM社のOSが立ち上がる。
M社のOSは不安定なことで有名なので、 時々、気晴らしにクリーンインストールすることがある。 その際、同居しているLinuxに気兼ねすることなく行なえるので、 なかなか便利である。
Sidを使っていると、パッケージアップデートが原因で不安定になり、 Xサーバーが立ち上がらなくなることがよくある。 原因究明のためにXを立ち上げたり落したりを繰り返す場合に面倒なので、 いっそのこと、コンソールでloginしてからstartxするようにしている。 この方がUN*Xっぽくて性に合う。 まだ若かりし頃は、startxはおろか、xinit直接が一般的だったのだが、 xdmなどディスプレイマネージャを使うようになったのはいつ頃なのか、 とんと記憶にない。
i18nやl10nが進み、 localeにja_JP.eucJPを設定しておけばメニューやメッセージが日本語になって、 随分とわかり易く便利になったものである。先達に感謝。
とは言いながら、自分自身はlocaleを未設定にしたまま使っている。 開拓者達には申し訳ないが、 (メッセージの構文上、仕方ない場合もあるが)日本語が変だったり、 そこまでしなくてもと感じる場合が多いからである。 英語にアレルギーがないのも理由かもしれない。 それに、アルファベットのフォントは、 日本語のそれと比べて種類が豊富でセンスがよく、画面全体がしまって見える。 第一、非力なマシンでは日本語をたくさん表示したら遅くなるのではないか、 というケチ臭い考えもある。
したがって、 ブラウザなど日本語入力が必要で LANG変数がja_JPに設定されていないと kinput2と交信してくれないようなアプリケーションのみ個別に設定している。
また、.bashrcには、以下のように設定してある。
alias jenv='LANG=ja_JP.eucJP XMODIFIERS=@im=kinput2 $*'
alias jenv='LANG=ja_JP.eucJP XMODIFIERS=@im=kinput2'
頻度の高くないコマンドなんかは、 日本語環境が必要になれば、その都度、端末から、
jenv コマンド
として、使っている。
2003年12月18日、 ついに2.6系安定版カーネルの最新版2.6.0がリリースされた。 ミーハーなので早速ダウンロードし、コンパイルしてインストール。 いくつかトラブルに遭遇したが、なんとか克服できた。ここにメモしておく。
(2003.12.25)
愛機はNVIDIAのグラフィックボードを積んでいるので、 NVIDIA専用のカーネルモジュールとXFree86 4.xドライバを使っている。 Debian Sidでは、nvidia-kernel-common、nvidia-kernel-source、nvidia-glx の3つのパッケージで提供されており、愛機にはインストール済みである。
nvidia-kernel-sourceのREADME.Debianには、2.6カーネル用のモジュールをビルドするための注意点が書かれている。 http://www.minion.de/nvivia.html からパッチを取り寄せて適用し、 MakefileをMakefile.nvidiaにシンボリックリンクしてモジュールをビルドすべしとある。
指示にしたがってカーネル本体とモジュールを構築。 出来上がったdebファイルをインストールしてリブート。 Xを立ち上げたら見事にフリーズしてしまった。
思い当たるフシがある。nvidia-glxパッケージをアップグレードした際、 何か、libc6のTLSが2.6カーネルでどうのこうのと聞いてきたことがあったな。
でもって、
dpkg-reconfigure nvidia-glx
曰く、
「バージョン2.3.2.ds1-8以降のlibc6は、2.6カーネルで使われるThread Local Storage (TLS)をサポートしていています。 このシステムはTLSを使うようになっているので、 それ用のライブラリをインストールしますが良いですか? TLS用ライブラリをインストールする? (y/n)」
てな感じ。
yesを選択して設定終了。startxしたら画面フリーズは起こらなくなった。
2004.01.05 -
本項の問題は、patch-2.6.1-rc1を適用することで解消されます。
2004.01.08 -
脆弱性回避のため、patch-2.6.1-rc2以降の適用が必要です。
カーネル2.6でXを使うと、マウスカーソルの動きが以前と比べて異常に速くなった。 ビュンビュンと飛ぶ感じである。これでは使えないので、GnomeのDesktop Preferences のmouseで、加速度を最も遅い設定にしたら何とか使える速度になった。
しばらくその設定で気にもとめずに使っていたのだが、 VMwareを立ち上げてフルスクリーンにしたらマウスの動きがガタガタになってしまい、 応急処置では問題があることに気がついた。
色々とインターネットで調べてみたら、以下の情報が得られた。
というわけで、まずカーネルを再構築してpsmouseをモジュールとしてビルド、 次に、/etc/modprobe.dディレクトリに適当な名前のファイルをつくり、 以下のような記述を追加。
options psmouse psmouse_rate=80 psmouse_resolution=400
でもって、
update-modules
これで、マウスの動きがほどよい速さに落ち着いた。
題目だけ予約
まずは、Mozilla系のブラウザで以下の2つの表示結果を比べていただきたい。
(1) この表示はどうですか?漢字、ひらがな、カタカナ。たちつてと
(2) この表示はどうですか?漢字、ひらがな、カタカナ。たちつてと
私の環境では(2)の表示が変になり、 画面のスナップショットはこうなります。
ひらがなとカタカナのベースラインの位置が上にずれている。 また、字体そのものが日本人の目には稚拙に映る。
(1)(2)はともに<blockquote>タグで囲った文章で、 (2)の方はlang属性をつけて<blockquote lang="en_us">〜</blockquote>としている。 もちろん、日本語なのに英語であるかのような言語属性をつけているのが そもそもの間違いであるが、だけど、 ネットサーフィンしているとこのようなページによく出くわすのも事実である。 HTMLソースを見たら、Microsoft Wordで作成されたフシがある。 (さらに、そのページはIBMのHomePage Builderで加工されていた。)
変な字体のひらがなやカタカナを提供しているのは、 ttf-freefontsパッケージに含まれているFree Sansフォントで、 以下の組み合わせの時に起こることが現在わかっている。
誰の責任が一番重いのでしょうか? Microsoft? IBM? フォントのデザイナ? フォントハンドリング機構xft? (HTML)レイアウトエンジンGECKO? それとも、Linux使ってるオレ?